映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」をみた感想
AmazonPrimeVideoで「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」をみました。
ネタバレはなるべく控えておりますが、ぜひ先に映画を見てからにしてください。
映画について
こんな人におすすめ
榮倉奈々が好きな人
ほんわかした映画をみたい人
夏目漱石が好きな人
あらすじ
サラリーマンのじゅん(安田顕)と妻・ちえ(榮倉奈々)は結婚三年目を迎えようとしている。
ある日、じゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流し倒れていた…。慌てて駆け寄るじゅんだが、クスクスとちえが笑うではないか。傍らにはケチャップ。ちえは死んだふりをしていたのだ。
それからというもの、じゅんが家に帰るとちえは死んだふりをするようになった。ワニに喰われる、銃で撃たれる、頭を矢で射抜かれる、など次第に手が混んでいく死んだふり。
それに対して呆れるじゅんだったが、ちえは何かを伝えようとしているのではないか、と徐々に不安を募らせていく。
ちえに理由を聞いてもはぐらかされるのだが、果たして死んだふりには何のメッセージが込められているのだろうか…。
感想
Yahoo知恵袋の相談を元ネタとした映画とのことで、電車男を顧みつつ、ストーリーにどう肉付けするのかを注目して見ました。
タイトルにもある、ちえの手の込んだ「死んだふり」にクスっとさせられますが、決してコメディ映画ではなく、夫婦とはなんなのかを描いた作品です。
真面目なサラリーマンであるじゅんは、死んだふりを続けるちえに対して不安を覚え、「責めないでくれ、辛いよ」とまで伝えますが、それでもちえは「不満なんかない」とは言うものの理由を話そうとはしません。
じゅんの立場になってみると、しんどいですね…。
疲れて仕事から帰ってきたのに小芝居に付き合わなければならないし、理由を聞いても煙に巻かれる。ただじゅんの偉いところは、自分に何か問題があるのではないか、妻が不満を抱えているのではないか、と相手を責めずに自分自身を省みることですね。相手のせいから入るのではなく、自分から見直すということはなかなかできることではありません。
結局、同僚の夫婦や、ちえの父親、過去の思い出を通して夫婦とはどういうものなのか、ちえの心境はどうなのかというのが見えてきます。ただ明確に答えのあるラストではなく、あくまで濁しているといいますか、視聴者にやんわりと問いかけするような感じです。
夫婦といえど相手のことを完全に理解することはできないけど、理解しようとすることや、気づくということの大切さを教えてくれた映画でした。そして榮倉奈々超かわいいです。最高です。
印象に残ったシーン
タイトルにある通り、ちえの死にっぷりでしょうね( *´艸`)
とにかくいろんなシチュエーションがあって楽しめます。
じゅんがそれに対して今回はどう死んだのかなと推察するのでそこもまたグッドです。